学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

除籍してたらヘビーな話をみつけてしまった。

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今週のお題「読書の秋」


3か月ぶりの投稿になってしまいました。


二学期もあと少しですね。(早)


個人的に忙しかったり、モチベーションが下がったり。
しばらく記事を投稿する気になれなかったのですが、自分のブログなので書きたい時に書こう。
なんて思っていたらこんなに間があいてしまいました。


さてさて、読書週間もすっかり終わって図書館は少し閑散としています。
今年は暖かいせいか、休み時間はみーんな校庭に直行。もしくは超特急で返却&貸出をして校庭へ。


よしよし。寒くなる前に、いっぱい遊ぶのだよ子供たちよ。


おばちゃん司書は目を細めながら校庭を見ています。


少し時間ができたので、引継ぎ資料を作ったり除籍作業を進めていたり。
そんな中、9類の書架を整理していたらヘビーなタイトルの本をみつけてしまいました。


「愛って なんだろう・・・」


書架で見つけた時、ふと口に出してしまいました。はい。


背表紙がボロボロだったその本の表紙は、猛烈に私をひきつけました。


愛ってなんだろう (ひさかた子どもの文学)

愛ってなんだろう (ひさかた子どもの文学)



古くてAmazonでも画像が出てこない。なので写真を。



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これたぶんお父さんとお母さんだよね。



目が・・・目が死んどる。



思わず目次を開いてみました。

  1. 心の記録簿
  2. 姿を消した父
  3. 開発とぎせい
  4. 祖母のぬくもり
  5. 意外な人
  6. 夜の国道
  7. 北海道へ
  8. 知らないおばさん
  9. 祖母の病気
  10. 必死の計画
  11. 赤い財布
  12. わからずや
  13. おそかった!
  14. 命のとうとさ



・・・もうなんか目次だけで内容が想像できる。




※以下ネタバレ含みます。


主人公、とし子の目線で物語は進みます。



妹の勝美が産まれた頃から、とし子の家庭には不穏な空気が流れ始めます。

夜中に何やら話をしている両親。タバコを吸っている父。泣いている母。

次第に父の姿はめったに見られなくなり、そのうち完全に姿を消してしまいました。

母は仕事に出ることになり、その間二人は母方の祖母の実家で過ごすようになります。

母の代わりに愛情を注いでくれる祖母。とし子は感謝の気持ちを抱きながら過ごしていました。



そんなある日、珍しく母に外食に連れ出されたその先には、姿を消したはずの父がいました。

両親は余所余所しいものの、久しぶりの父との対面に甘える妹の勝美。

帰り道。父は母の静止を振り切って、自分の車で家まで送るからと強引に子供たちを車に押し込みます。



車中「いつもの道と違う」つぶやくとし子に、

「このまま北海道へ行く」と父はスピードを上げるのでした。




結局、北海道に連れ去られてしまったとし子と勝美。

父の家には知らない女の人がいて、4人で暮らすことに・・・。

その後の流れは目次のタイトルで想像ができるかと思います。

祖母危篤の連絡にも頑なに、子供たちを帰そうとしない父親。

最終的に姉妹は祖母の死に目に間に合わず、悲しむ事となります。



もうね...


ひどすぎるから。



想像以上にヘビーな内容でした。

全ては子供を手元に置いておきたい父親の身勝手さが原因なんだけど、


愛って、愛って、なんだろうね?


って言葉がぐるぐる回ってましたよ。


まだ救いがあるのは父親の歪んだ愛情を、とし子が恨むことなく受け止めているところかなぁ。んーそれにしても辛い。



久しぶりに色々と考えてしまいました。



除籍作業中にはこんな本との出会いもあるんですねー。

個人的には古いカバーにハサミを入れて、中からキレイな本の表紙が出てくる除籍作業が大好きです。はい。(その後学級文庫にしたりする。)


ちなみに30年近く書架に眠っていたこの本の貸出履歴はゼロでした。対象年齢は中学年から。