学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

課題図書2018~5・6年生 小学校高学年の部~

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今回は高学年向けの課題図書の紹介をしていきたいと思います。
早く書かないと夏休みが終わってしまうー。


詳しいあらすじやおすすめポイントなどは、すでに色々なサイトで書かれていますので、今年は私が授業中に行ったブックトーク形式で書いていこうと思います。(小学生の部のみです。ごめんなさい。)


尚、まとめサイトへの無断転載は禁止しておりますので、よろしくお願いします(こんな弱小ブログなのに去年勝手に転載されていたので・・・。私個人としては、まとめサイトはグレーゾーンと認識しております。ブログなどでの引用は大歓迎です。)
www.libook11.com


では5・6年生になった気分で読んでみてくださいね~。

クニマスは生きていた

クニマスは生きていた!

物語の舞台は秋田県にある日本一深い湖「田沢湖」

田沢湖はすごく透明な湖で「神秘の湖」とみんなに呼ばれていました。
けれど、1940年。ダムを作る時に入ってきた水のせいで、魚が住めない「死の湖」になってしまいました。そして、田沢湖にしかいなかった「クニマス」という魚も姿を消してしまいます。


けれど、その70年後。



絶滅したと思われていた「クニマス」がなんと山梨県の西湖で生きて延びていたことがわかりました。500キロも離れた湖でなぜ発見されたのでしょうか?


登場人物の三浦久兵衛さんは、最後のクニマス漁師でした。1970年代、久兵衛さんは家の中で眠っていた古い文書の中に、クニマスの受精卵が山梨県の西湖と本栖湖に送られたことを示す手紙をみつけます。


「もしかしたらクニマスが生きているかもしれない」


そう思い現地に何度も足を運びましたが、その夢を果たせないまま亡くなってしまいます。


九兵衛さんの遺志を引きついだ息子さんが、クニマスの行方を追っていたところ「クニマスが生きていた!」というニュースが流れます。


この発見した人。実はみんなもよく知っている人です。だれだかわかりますか?
「ヒントは魚が大好きで、イラストが上手で、驚くと語尾にぎょぎょぎょ!が付く人」
そう、さかなくんです。



この本にさかなくんは出てきませんが、当時ニュースになったのはなんとなく覚えていました。あの時に話題になった魚が「クニマス」だったんだなぁと、この本を読んではじめて知りました。


この物語はノンフィクションですが、「クニマスはきっと生きている」と諦めずに探し続ける人達の姿は、物語のようにドラマチックでした。


環境を壊すのは簡単でも、もとに戻すのは難しいそんな大事なメッセージが込められています。



二冊目は

こんぴら狗

こんぴら狗 (くもんの児童文学)

物語は江戸時代。


主役は犬のムツキです。
ムツキは捨てられて弱っていたところを、弥生に拾われムツキと名前をつけてもらい大事に育てられてきました。けれど、今度は弥生のほうが病気で寝込んでしまいました。


もう神頼みしかない!


そう思った弥生の家族は、なんと犬のムツキに弥生の病気が治るよう、お参りに行ってもらうことにしたのです。



そのお参り先とは、讃岐にある金毘羅。
讃岐ってどこかわかりますか?讃岐うどんで有名なところ香川県です。


ムツキのいるのは江戸、東京です。東京から香川県まで、お賽銭や食事代を入れた袋を首からかけ、道中出会う人たちの助けを借りながら、一匹でお参りするのです。
その距離、なんと往復で1340キロ。


この風習を江戸時代は「こんぴら狗」と言っていたそうです。信じられないですよね。


ムツキの旅は楽しいだけではなく、辛いことや困難もたくさんありました。本のはじめの方にに地図がついているので、照らし合わせながら読むことができます。


みんなの中に、犬を飼っている人はいませんか?


犬だけで、お使いに行かせることが本当にできると思いますか?
犬には帰巣本能といってどんなに遠いところからでも、帰ってこられる特殊な能力があるそうです。でも実際に自分の飼っている犬を一匹で旅に出すなんて、心配でとてもできないかもしれませんね。



このお話は犬が好きな人だけでなく、歴史が好き、心温まるお話が好きな人におすすめです。


三冊目

ぼくとベルさん 友だちは発明王

ぼくとベルさん 友だちは発明王 (わたしたちの本棚)

1908年、カナダ。

10歳のエディは、算数は得意なのに読み書きがまったくダメで、みんなに頭が悪いと思われていつも悲しい思いをしていました。


実はエディのご近所さんに有名な発明王がいました。
電話を発明した『グラハムベル』です。


エディはベルと知り合い、次第に言葉をかわすようになります。
ある時、ベルはエディに数学の才能があることを見ぬき、励まします
そして家に招待し、ヘレン・ケラーや科学者との出会いの機会を作ります。


エディはどんどん数学に興味を持ち、独学で学んでいきます。そして遂にはその数学を使い、驚くような大仕事をしてみんなをびっくりさせます。


この物語は、実在したグラハムベルやヘレンケラーのエピソードが出て来てくるのですが、読んでいるうちに、まるで本当にあったお話のように思えてきます。


ある人との出会いが自分の人生を変えていくきっかけになる。そんな奇跡のようなお話を読んでみませんか?



最後の本です。

奮闘するたすく

奮闘するたすく

主人公は5年生の野沢佑(のざわたすく)


最近、佑のおじいちゃんの様子がなんだかおかしいのです。家の近所で道に迷ったり、やかんを火にかけたままでボヤ騒ぎをおこしたり。


そう、どうやら認知症になってしまったみたいなのです。
そこでおじいちゃんはディサービスという介護施設に行くことになりました。


「ディサービス」って聞いたことある?日帰りで通うことができて、食事やお風呂に入ったり、日常生活が少しでも自分でできるように訓練する施設です。


佑のおじいちゃんは元刑事で、自分はまだしっかりしてるから大丈夫だ!と頑固でなかなか行きたがらないのですが、佑が付き添うことでなんとか通うことになりました。


ある日、そのこと知った担任の先生にディサービスでのことをまとめて、夏休みの自由研究として提出しなさい!と言われてしまいます。


友達の一平と「ケアハウスこもれび」に通うことになった、佑。たくさんのお年寄りたちや、働いている人達と触れ合いながら、介護する側される側それぞれの気持ちに気が付いていきます。



「介護」と聞くとなんだか重たいテーマで暗そうな話?と思ってしまうかもしれませんが、出てくる人達がみんな明るくて、前向きなのでとても楽しく読めました。


中でも一番面白かったのが、外国から介護の資格を取るためにインドネシアから留学してきているこの「リニ」さん。声が大きくて、思ってる事をなんでも口に出しちゃうんです。


「はげてるのが事務の松本さん。それから太っているのが小山さん。やせているのが大川さん。大と小が反対なのです。ややこしい。」とかね。


でもそんなリニさんも実はものすごく努力してこの仕事をしているんですね。読みながら、あまりよく知らなかった介護について自然と勉強にもなるお話です。



「年をとるともう一度子供みたいに素直になる」という言葉にはっとしました。個人的におすすめは「カラオケ大会」のシーンです。替え歌がとっても面白いので、長そうだなと思わず、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。



クニマスは生きていた!

クニマスは生きていた!

こんぴら狗 (くもんの児童文学)

こんぴら狗 (くもんの児童文学)

ぼくとベルさん 友だちは発明王 (わたしたちの本棚)

ぼくとベルさん 友だちは発明王 (わたしたちの本棚)

奮闘するたすく

奮闘するたすく


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