学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

どうする?図書室の地震対策

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大阪で地震が起きてから一週間が経ちました。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。


痛ましいことに学校のブロック塀による事故がありましたね。
安全でなくてはならないはずの学校で起きた事故に、居たたまれない気持ちになります。
勤務校でも、毎月施設の安全点検をしていますが、今回の事故を受けて再点検が行われました。



さて、もし図書室にいる時に大きな地震が起きたらどうしたらいいのでしょうか。


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今回の地震では本棚の下敷きになって亡くなられた方がいました。


本好きで読書家の男性、本棚の下敷きに 死亡の85歳:朝日新聞デジタル


道を歩きながら本を読むぐらいの読書家だったそうで...。あらためて寝室の本棚は場所を考えなければいけないなと思いました。
図書室の本棚はしっかり固定されていますが、揺れ方によっては絶対安全とは言えない事もあるでしょう。日頃から亀裂やヒビ割れがないか、固定金具は緩んでないかチェックは必要です。


また、図書館用の耐震テープや落下防止グッズを使うのも効果的でしょうね。

3M 落下抑制テープ 書棚用 25mm×1.8m 1巻 GN-180

3M 落下抑制テープ 書棚用 25mm×1.8m 1巻 GN-180

うちの本棚も着けなきゃいけないなぁ...。





本棚といえば思い出すのが、有楽町にある『無印良品』です。店内にある本棚に圧倒されました。


casabrutus.com


『うねる本棚』と呼ばれるこの本棚。竜をイメージしてるそうなのですが、私は最初見たときに


『うわぁー、本が落ちてきそう』


と思わず見あげてしまいました。
正直言って怖かった。まぁ、本はもちろん固定してあるとは思いますが。



また本を扱う身としては『上の方の本はほこり被りそう。』とか『あの本は手に取られることはないんだな。』とも思ってしまいました。



図書館ではそもそも飾りの為に本をディスプレイすることは殆どありません。
本を面出しているのも、実際に手に取ってもらいたいからです。



以前、ツタヤ図書館でディスプレイのために大量のダミー本を仕入れて批判を買っていましたが、ツタヤ図書館は私個人の認識では公共図書館とは別物だと思っています。


ツタヤ図書館、お飾り用の読めない洋書購入に巨額税金投入…高さ9mの棚に固定|ビジネスジャーナル スマホ




もし自分の身長以上の棚から大量の本がまとめて落ちてきたら...そりゃあ大変なことになりますよね。本ってかなりの重さがありますから。凶器です。



実は私が今の勤務校に来たとき、5段ある本棚の一番上の棚まで本がパンパンに入っていまして。


蔵書達成率は140%


あきらかに基準冊数以上の本が、びくとも動かないくらい詰め込まれていました。


一番上の段は、中学年の子供にはとても届きません。踏み台を使って取れたとしても、それを一人で元に戻すことが難しく、これは本が落ちてきたら大変だとすぐに気がつきました。



一年で400冊近く仕入れても、除籍がたったの100冊。そりゃあ本棚はいっぱいになるでしょう。



除籍の許可を最終的に出すのは校長先生です。
ですが学校によっては『むやみに処分するな』と言われることもあるらしく、除籍作業がなかなか進まないと聞きます。




幸い私の勤務校では、細かく言われることもなかったので、一年目は除籍候補のリスト作り、除籍。の繰り返しで、少しずつ少しずつ一番上の段のスペースを広げていくことができました。



私と同じくらい年をとった本。背表紙の字が焼けて(特に赤い字のものは)完全に消えているものを処分していくと、色がくすんでいた本棚が段々とカラフルになります。除籍は本棚をリフレッシュするのにも役立ちます。



現在は一番上の棚には絵本を面出したり、空きスペースとして余裕を持たせることが出来ています。少なくとも、高い段から大量に本が降ってくるリスクは減ったかなぁと思います。
まぁ一番大事なのは、地震のときはとにかく本棚から離れる。ということですけどね。



避難訓練では、本棚から離れるて机の下に入ることを何度も繰り返し伝えています。ただいざとなると大人でもやはり動揺するでしょうから、日々の心構えは大事ですよね。

いつどこに地震がくるのかは、誰にもわかりませんから。


自分の身を守るために役立つ本


いざとなったら、自分の身を守るのは他の誰でもない自分です。
図書室には、地震があった時にどうすればいいのか、子供でも分かりやすく書かれている本があります。大人が読んでも為になるものばかりなので、この機会にお子さんと一緒に良かったら読んでみてはいかがでしょうか。


地震イツモマニュアル

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子どものための防災BOOK -72時間生きぬくための101の方法- (単行本図書)

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じしんのえほん―こんなときどうするの? (地震防災えほん)

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さいごに

ぼくのじしんえにっき (いわさき創作童話)

ぼくのじしんえにっき (いわさき創作童話)

『ぼくのじしんえにっき』という本を紹介します。


地震が起きてからの日常を、子供の視点で絵日記形式で書いたお話なのですが...これが結構リアルで怖いです。
地震のシーンはもちろんなのですが、一番怖いのは食料の奪い合いや疫病の蔓延などで、大人達が正気を失いパニックになるところ。


これが東日本大震災、阪神淡路大震災よりも前に書かれたお話だというから、またビックリでした。


大切な人との別れを経験して、『あいべつりく(愛別離苦)』を知った主人公が、前を向いて成長していく姿に、大人でも勇気をもらえます。
子供には少々怖い話かもしれませんが、教訓として心にずっと残ると思います。