学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

『おかあさん』

<スポンサードリンク>

今週のお題「おかあさん」


今日は母の日ですね。


絵本でもお母さんが出てくるお話はたくさんあります。
様々な家庭環境の子どもたちに配慮して、特に母の日をテーマに読み聞かせをすることはありませんが、個人的にこの時期はついお母さんが出てくる絵本に目がいってしまいます。


今回は私が大好きな『おかあさん』が出てくる本を紹介します。


ふってきました (講談社の創作絵本)

ふってきました (講談社の創作絵本)

『ふってきました』

つるこちゃんがお母さんにあげるお花を摘んでいると、何やら空がどんより。雨が降ってきそうな空に。ところが空から降ってきたのはとんでもないものばかり。
そして最後に降ってきたのは...つるこちゃんの1番大好きなものでした。
ありえない設定ですが、絵本の世界では何でもありなのです。読んでいるお母さんもつい笑ってしまうようなほのぼの絵本です。


おかあさんおかあさんおかあさん…

おかあさんおかあさんおかあさん…

『おかあさんおかあさんおかあさん』

熱を出して寝込んでしまった女の子。お母さんが薬屋さんに出掛けたままなかなか帰ってきません。そのうち雪が降ってきて、女の子はお母さんのことが心配になってきます。『もしかしたら雪だるまになってたりして!』なんて。熱を出している時にお母さんの姿が見えないと不安になってしまいますよね。そんな子供の頃の気持ちを思い出させてくれる絵本です。


おかあちゃんがつくったる (講談社の創作絵本)

おかあちゃんがつくったる (講談社の創作絵本)

『おかあちゃんがつくったる』

作者である長谷川義史さんの自伝的絵本です。
お父さんが死んでしまって三人家族のよしふみのお母さんは、欲しいといわれたものは何でもミシンで作ってしまいます。それがちょっとへんてこで、よしふみは友達にいつもからかわれてしまいます。ある日、父親参観のお便りを貰ってきたよしふみはついお母さんに『ミシンでおとうちゃんつくって』と言ってしまいます。
おとうちゃんがいなくても、いつも明るく前向きに子供達と向き合うおかあちゃんの姿に、やはり『母は強し』だなぁと思ってしまいます。


だめだめママだめ! (ほるぷ創作絵本)

だめだめママだめ! (ほるぷ創作絵本)

『だめだめママだめ!』

表紙の絵から、ママが『だめ!』と怒っている絵本かと思いきや、全然違います。
朝、大きな音でびっくりして飛び起きた『ぼく』。音の正体はなんとママだったのです。ママはサンドイッチのハムだけ食べたり、おかしな格好で外に飛びてて行ったり。『だめ』なことばかりやって『ぼく』を困らせてしまいます。いつもと立場が逆になってしまったら、子供達はどんな気持ちになるのでしょうか?次々にやらかしてくれる『ママ』がなんだか憎めなくて可愛く見えてくるから不思議です。
ちなみに『やたやだパパやだ!』もあります。

やだやだパパやだ! (ほるぷ創作絵本)

やだやだパパやだ! (ほるぷ創作絵本)


ぼく おかあさんのこと…

ぼく おかあさんのこと…

『ぼくおかあさんのこと』

『ぼく、おかあさんのこと...きらい!』なんて言われたら、ショックですよね。その理由は日曜日遅くまで寝てたり、怒ってばっかりだったりなのですが、可愛いのが『ぼくと結婚できない』って言うから。なんて...もうママ大好き!って言ってるようなもの。特に男の子のお母さんは読んでいてキュンとしてしまうでしょう。ちなみにうちの息子はかつて『ママあいしてる』と言っていたのに今では『おばさん』呼ばわりです。悲しい。

酒井駒子さんでは

よるくま

よるくま

『よるくま』

も好きです。
男の子が寝る前ママに、きのうの夜中にかわいいクマがやってきたと話し始めます。お母さんクマとはぐれてしまった『よるくま』と一緒に、ぼくは夜の町へ向かいます。公園に行ってみても、おうちに戻ってみてもいない。よるくまはとうとう泣き出してしまうのですが...。
よるくまを抱き上げたときの『おまえはあったかいねぇ』が胸にじーんと来ます。
そうそう、小さい頃は抱っこすると体温が高くて汗だくになるくらいだった。そんな事をふと思い出しながら、もう抱っこすることはないんだなぁとせつなくなってしまいました。
おやすみ前の読み聞かせにもいいですね。





最後は絵本ではありませんが、頑張っているお母さんに向けた素敵な詩の本を。
SNSでも話題になっていたそうですが、私は最近知りました。

伊藤比呂美さん訳の『今日』です。

今日 (福音館の単行本)

今日 (福音館の単行本)

元はニュージーランドの子育て支援施設に張り出されていたものだそうで、作者不明のまま世界中に広まったものだというこの詩。

今日、わたしはお皿を洗わなかった

人に見られたらなんていわれるか ひどいねえとか、だらしないとか 今日一日、何をしてたの?とか

でもこう考えれば、いいんじゃない? 今日一日、わたしは澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のためにすごく大切なことをしていたんだって。そしてもし、そっちのほうがほんとなら、

わたしはちゃーんとやったわけだ


子供が小さかったあの頃、思うようにいかなくて時間ばかりが経っていて、世間から取り残されたようで。毎日不安だったの日々を思い出してしまいました。



もっと力を抜いて子供に向き合ってあげれば良かったなぁ。



過ぎた時間は戻りませんが。母は何年たっても、子供の事が自分の事よりも大事なもの。


きっと、そうやって私も母に育てられたのだなぁと、母の日を迎えるたびに実感してしまうのでした。


お母さん、いつもありがとうね。