学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

秋の夜長は、現実の世界を忘れる本を読みたくなる。

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今週のお題「読書の秋」


期間延長ということで、これは書かかずにはいられません。
今回は個人的に好きな現実逃避できる本を。

『2001年宇宙の旅』アーサーCクラーク 作

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

三百万年前の地球に出現した謎の石板は、原始的な道具も知らないヒトザルたちに何をしたのか。
月面で発見された同種の石板は、人類に何を意味しているのか。宇宙船ディスカバリー号のコンピュータ、ハル9000はなぜ人類に反乱を起こしたのか。
唯一の生存者ボーマンはどこに行き、何に出会い、何に変貌したのか…。
発表以来25年、SF史上に燦然と輝く記念碑的傑作に、作者クラークの新版序文を付した完全決定版ついに登場。
「BOOK」データベースより

映画は名作としてあまりにも有名です。

2001年宇宙の旅(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]

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2001: A SPACE ODYSSEY | 2001年宇宙の旅 予告編
音楽がまた素晴らしかった!最初のシーンは何度見ても鳥肌が立ちます。
これが1968年に公開された映画だというのだからびっくりです。

ただこの映画を初めて見たとき、あまりに難解で衝撃的で内容が理解できなくてモヤモヤしていたのです。
セリフも少ないし、物語の設定も説明もほとんどない。一回見ただけでは全く理解できませんでした。

そして後日、この原作を読了。
細かい部分で設定が映画と違う部分もありましたが、なるほどそういうことだったのかと、たくさんの疑問点が理解できてすっきりしました。

この本を期にSFものが好きな自分に気が付きましたね。


暴走する宇宙船の人工知能ハル。
広い宇宙に独り取り残されるボーマン船長。
緊迫感にハラハラしっぱなしです。

続編もしっかりと読みましたよ。

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

3001年終局への旅 (ハヤカワ文庫SF)

3001年終局への旅 (ハヤカワ文庫SF)

書いているうちにまた久しぶりに読みたくなってきました。そして映画もまた観たい!

次は

『ギヴァー』記憶を注ぐもの ロイスローリー 作

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない―生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。
しかしその成立の秘密を知った時、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…。
緊密かつシンプルなプロット、とぎすまされた簡素な筆致、心ふるわせるストーリー展開、人間の生への深い洞察によって全世界を魅了しつづける近未来SFの傑作、待望の新訳!1994年度「ニューベリー賞」を受賞。
「BOOK」データベースより

こちらも映画になっていますね。映画は見ていませんが。

ギヴァー 記憶を注ぐ者 [Blu-ray]

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実はこの本はいわせんさんのブログの記事を見て知った本です。
iwasen.hatenablog.com

あらゆる痛みや争いのない画一化された世界で暮らす人々。完全に思われた世界で暮らす少年は、ある重大な役割を担うことになり秘められた事実を
知ってしまうことになる…。

読み始めると止まらなくて、数時間で一気に読んでしまった一冊です。面白ーい!

学校にも入れてみましたが、子供達はあまり借りてくれないのが残念。(私の薦め方が下手なのかも…)
児童書とはいえ、大人でも十分に読みごたえのある本です。

続編もあります。

ギャザリング・ブルー 青を蒐める者

ギャザリング・ブルー 青を蒐める者

メッセンジャー 緑の森の使者

メッセンジャー 緑の森の使者


次は日本の作家さんものを。
地球に隕石が落ちてくる設定は、映画でもたくさんありますが

『ひとめあなたに・・・』新井素子 作

ひとめあなたに… (創元SF文庫)

ひとめあなたに… (創元SF文庫)

は高校時代に読んで何回も繰り返し読んだ一冊です。昔のカバーはもっとかわいらしい少女漫画ちっくな絵だったけど。

これは地球さんの余命いくばくもない、最後の1週間の出来事―。朗―あたしの恋人。やっと見つけた。あたしの半分。あたしと同じ感性を持ったひと。
あたしの、アダム。だが最近、朗の様子がおかしい。こんな、ヘビの生殺しの状態、我慢できない。
あたし、断固、意を決した。朗の家は鎌倉。うち、江古田。地球滅亡の混乱のなか、正気と狂気、現実と非現実の長い旅が始まる。
そして、やっと朗に会えた時…。超ベストセラー作家・新井素子が放つ、長編SF・ロマン。
「BOOK」データベースより

一週間後に隕石が落ちてくる地球で、人々は嘆き、狂い、諦める。主人公は地球最後の日までに自分の恋人に会うためにと足を進める。
自分だったら最後の一週間で何をするだろうか。と当時色々と考えてしまいました。



大人になってから伊坂幸太郎さんの『週末のフール』を読んで、あれ?どこかで読んだことがあるような…と思いましたが

『終末のフール』伊坂幸太郎 作

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。
はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
「BOOK」データベースより

地球に小惑星がが、というところで設定がほぼ一緒でした。

あと三年。という諦めムードの中で、出てくる登場人物達の選択はそれぞれ。ですが迷いがないのが気持ちいいです。
特に「太陽のシール」はお気に入り。伊坂幸太郎さんの本はたくさん読みましたが、一番この本が好き。



まとめ

現実離れしているけれど、どれも哲学的なメッセージがさりげなく隠されている本を4つあげました。
現実を忘れようと思っているのに、いつのまにか現実の自分に置き換えて深読みしてしまうのは人間の性かもしれませんね。
と、秋の夜長に思うのでした。