学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

読み聞かせの本を借りたら丸呑み系の話ばかりだった。

ハードな一週間が終わりました。

夏休み後の大量返却からの、秋の読書週間準備の同時進行。加えて運動会の係の準備などなど。
小規模校だと、司書も学校行事の分担が割り振られているので行事の多い2学期はバタバタです。

読書週間は図書委員会としても一番のイベント。ただでさえ運動会の準備で忙しい子供達を確保するのがとにかく大変です。でもやらねば。



さてさて、そんな中でも子供達は毎日図書室に来るので、今週も読み聞かせの本を選ばなくてはなりません。



先日、公共図書館から何冊か本を借りてきたのですが、偶然にも人が丸呑みされる話ばかり借りてきてしまいました。



あかずきんちゃん

あかずきんちゃん

丸呑みされるお話の定番といえば、やっぱり『あかずきんちゃん』でしょうか。おおかみに丸呑みにされる、おばあさんとあかずきんちゃん。最終的には猟師に仕留められてしまいますが、いもとようこさんの絵なら優しい雰囲気かな。

おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)

おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)

『おおかみと七ひきのこやぎ』はお留守番をしている子やぎ達が、お母さんに化けた狼にだまされて食べられてしまうお話。こちらは最終的にお母さんが狼のお腹に石を詰め、狼は重たいお腹のせいで井戸に落ちて死んでしまいます。子供の頃よく読んでいたけど読み返すと結構残酷。お母さん、躊躇なくハサミでジョキジョキ切って針で縫うんだから。

どろにんぎょう―北欧民話 (日本傑作絵本シリーズ)

どろにんぎょう―北欧民話 (日本傑作絵本シリーズ)

『どろにんぎょう』は北欧の昔話。おじいさんとおばあさんが作ったどろの人形が突然動き出し、色んなものを丸呑みにしていくお話。絵が怖いんですよ。子供の頃読んだらずっと忘れられなそうなインパクト。夢に出てきそう~。

まるごとごくり! (こころのほんばこ)

まるごとごくり! (こころのほんばこ)

  • 作者: シンシアジェイムソン,アーノルドローベル,Cynthia Jameson,Arnold Lobel,小宮由
  • 出版社/メーカー: 大日本図書
  • 発売日: 2016/03/08
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
同じ昔話の、アーノルドローベルバージョンはこちら『まるごとごくり』

おなかのかわ (こどものとも絵本)

おなかのかわ (こどものとも絵本)

『おなかのかわ』はケチなネコが用意されたおもてなしに満足できず、友達なのにオウムを呑み込んでしまうお話。素直に呑み込まれてしまうオウムが、悲しいくらいいいヤツです。

やまなしもぎ (日本傑作絵本シリーズ)

やまなしもぎ (日本傑作絵本シリーズ)

『やまなしもぎ』は具合の悪いお母さんのために、三兄弟が順番にやまなしを探しに行くお話。上の二人の兄達は途中出会ったおばあさんの忠告を聞かず、沼の主に呑まれてしまいます。人の話はきちんと聞かなきゃだめですね。

オオカミくんのホットケーキ (児童図書館・絵本の部屋)

オオカミくんのホットケーキ (児童図書館・絵本の部屋)

ネット上で賛否両論の絵本『おおかみくんのホットケーキ』ホットケーキを作りたいおおかみくん。でも作り方がわからないので、ご近所さんに助けてもらおうとするのですが、みなさん何故か性悪。(しかもあかずきん?三びきのこぶた?と思われる方々)出来上がった所でこの性悪ご近所さん達がやってくるのですが…衝撃の展開が!読み聞かせするなら高学年以上がいいと思います。ブラックです。



こうしてみると、とくに昔話は悪者に人が呑み込まれたり、食べられるお話が多いですね。
そしてよく噛まないから最後に腹を切られてしまうパターン。


漫画やアニメの世界を科学的に検証している『空想科学読本』シリーズで人気の柳田理科雄さん。彼がホームページで面白い検証をしています。

普通のオオカミは、食道の直径が最大に広がっても10㎝ぐらいと考えられます。人間の女の子を丸呑みにするには、食道の直径が30㎝は必要でしょう。
食道の直径が3倍なら、体長も3倍あるでしょう。ハイイロオオカミは、大きなもので、体長1.6m、体重80㎏ぐらいです。すると、赤ずきんちゃんを丸呑みにしたオオカミは、体長4.8mということに!

体重は、どうなるでしょう。体長が3倍なら、肩の高さも、体の幅も3倍になるので、体重は3×3×3=27倍。すると、2.2tになります!
体長も体重も、サイを上回ることになってしまいます。昔のドイツには、驚異の巨大オオカミがいたのかなあ

4.8メートルの狼は恐ろしいですね。

1kagaku.eikoh-seminar.com

おまけですが『大きなかぶ』の検証もとても面白かったです。久しぶりに声出して笑ってしまいました。