学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

本は頭を叩く道具ではありません。

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新学期が始まりました。

一ヶ月半ぶりに出勤したら、机の上が大変なことになっていました。仕事を仕分けるだけで二時間。久しぶりに会った子供達は真っ黒に日焼けして、少し大きく成長いたりするし。たった一ヶ月半で月日の流れを感じてしまいました。

さて夏休みの間、久しぶりに公共図書館で仕事をしたのですが、度々マナーの悪い利用者さんに遭遇することがあって、びっくりするやらがっかりするやら。

学校と違って、不特定多数の人が利用する施設は、本当に色んな人が来ます。特に気になった行為をいくつか挙げてみます。

本を床に置く

貸出冊数が多くて重たいのでしょうか。借りる本を床にじかに置きながら本を探す人がいます。みなさん土足で歩いてる床ですよ。トイレに行った後の靴で歩いている人だっていますよね。衛生面気になりませんかね。そもそも自分の本や、書店の本なら絶対に床に置かないと思うのです。学校でも時々床に置いて読む児童がいるので、見つけたときは指導しています。家じゃないんだから。

一度棚から出した本をとんでもない所に戻す

戻す場所がわからないのは別にいいのです。私もこの仕事をする前はラベルの読み方すら知りませんでしたから。ただ、だいたいで構わないので持ってきた辺りに戻してくれませんか。よくあるのが、大量に選んだけどやっぱりやーめたという本の束を、まったく検討違いな場所にまとめて置くパターン。たまにスーパーのレジの辺りに、冷蔵品にも関わらず肉のパックなんかが放置されているのを見かけますが、あれに近い心理なのでしょうかね。やめたからここでいっかみたいな。一般書の棚から絵本が出てくることもあります。何万冊ともなると、一度行方不明になるとなかなかみつかりません。あるべき場所に本がみつからないと結局他の利用者さんの迷惑にもなります。返却棚に戻しておいてくれるだけでいいので、適当に置くのはやめてー。一見イクメン風なお父さんが子供の前で普通にこれをやっていて、見た目で騙されてはいけないなとつくづく思ってしまいました。

本を濡らす、汚す、破損する、紛失する

これは返却の時に一冊一冊チェックしているのですが、場合によっては弁償になるので利用者さんに確認するときにはとても神経をつかいます。元から汚れていたり、破損していた場合はあらかじめ『水濡れあり』『汚れあり』とシールが貼ってあるので、シールが無いのにそのような状態の場合は、どうしても確認せざるを得ません。自ら正直に謝ってこられる利用者さんも多いですが、中にはそのまま返却ポストにいれてしまったり、逆切れする方もいます。以前、返却された本で殆どの部分に鉛筆で線が引いてあったことがあり、消ゴムで全て消すのが本当に大変でした。新聞に載っている割引券の記事をカッターで切り取られたこともあります。もうやりたい放題です。

お子さんを放置していく親御さん

夏休み中、これが一番困りました。児童コーナーに小さなお子さんを置いて、自分は離れた一般書コーナーへ。お子さんも最初は大人しく読書をしているのですが次第に飽きるんですよ。で、大声で親を呼ぶ。兄弟喧嘩をして豪快に泣く。走り回る。図書館中に響いています。目を話している間に本棚から本を下に落として遊ぶお子さんもいます。(そしてほぼそのままにして帰られる)親はどこかしらと、スタッフが探してもみつからない。明らかにまだ目を離さない方がいい月齢のお子さんを放置していくのは危険でもあります。

先日二歳ぐらいのお子さんが、ずっと一人で検索用パソコンをガチャガチャいじっていて、あまりにもバンバンするので、やんわりと注意していたら少し離れた所でお母さんは何事もなく本を読んでいました。その内、そのお子さんが兄弟喧嘩を始め大騒ぎに。さすがに周りの利用者さんからも注目を浴びていたのに気がついたそのお母さん。あろうことか手に持っていた本で



『うるさいっ!』



と叩いたのです。



え!?



ていうか





叩いたよね?



本で?



あまりにびっくりして…唖然としてしまいました。

とっさに手が出る辺り、このお子さんは普段から叩かれているんだろうなぁと思ってしまいました。叩かれれば尚更泣くに決まってるじゃないですか。イライラして手が出たんでしょうが、その姿はみなさんしっかり見てました。

これは極端な例かもしれませんが、もちろんきちんとマナーを守って利用している親御さんはたくさんいます。ただたとえ小さなお子さんだって図書館は静かに本を読む所なんだと繰り返し教えれば、きちんと理解は出来るんじゃないかなと思うんですけどね。

私も学校の場で今まで以上に図書館のマナーやルールを伝えていこうと思い直した夏でした。

まとめ

ネガティブな面ばかり書いてしまいましたが、最後にほっこりした話を。

先日、3ヶ月くらいの月齢の赤ちゃんを連れた若いお母さんが『初めて絵本を読んであげようと思うんですが、この子向けの本はありますか?』とキラッキラした目で聞いてこられました。

そっか。
これから、たくさんのお話をお母さんに読んでもらえるんだね。良かったね。嬉しいね。と赤ちゃんのぷっくりしたほっぺたを見ていたらなんだかホッとしてしまいました。

たくさん本を読んであげてね。

そうだなぁ、私だったらやっぱりファーストブックにはこれを選ぶかな。

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)