学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

お盆の時期だからこそ、命について考える本を読みたい。

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今回の帰省では2年ぶりに父の墓参りに行きました。
久しぶりに会った母の姿が前よりも小さくなっているのを見て、否が応でも『人は老いていくのだ』という事を思い知らされました。
子供達は神妙な顔付きでお線香をあげていましたが、どんなに健康であっても人の命には限りがあるという事を親子で忘れずにいようと、しみじみ思いました。

夏休み前にこんな本を学校に入れました。
『寿命図鑑』

寿命図鑑 生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑

寿命図鑑 生き物から宇宙まで万物の寿命をあつめた図鑑

世の中のありとあらゆるものの寿命が、可愛らしいイラストで載っています。図鑑というよりは、絵本に近いかな。星の寿命や生き物の寿命はもちろん、モノの寿命も書かれています。ちなみにお相撲さんのまわしの寿命は一年間だそう。一年間どんなに汚れても一度も洗うことがないとのこと!衝撃でした…。
ただ読むだけでも面白いのですが、帯に書かれている『みんな、いつか、死んでしまう』という事実は大人でもつい日常の中で忘れがちです。
どんなモノにも生き物にも寿命がある。だからこそ、大事にしなきゃいけないんだよ。とのメッセージに子供達が気がついてくれると嬉しいです。

私達の住む地球にも始まりがあって、終わりがあります。次の本は新学期に入れようかと候補にしているものです。
『もしも地球がひとつのリンゴだったら』

もしも地球がひとつのリンゴだったら (絵本地球ライブラリー)

もしも地球がひとつのリンゴだったら (絵本地球ライブラリー)

スケールが大きすぎるものも、身近な物の大きさに例えれば、想像しやすい。
もしも地球が一つのリンゴだとすると、人間が暮らせる土地は、リンゴの1/8個分だそうです。たったの1/8と思うか、1/8も人間が占領していると考えるか感じ方はそれぞれでしょう。

また、45億年の地球の歴史を1年間に縮めると、海で最初の生命が生まれるのは3月の3週目。大晦日近くになって、ようやく人類が登場します。
人間なんて地球の歴史の中では所詮、新参物に過ぎないのに大きな顔をして地球を傷つけていますね。

同じように子供にわかりやすく『地球史』を書いたこの本もとてもいい本です。
『僕は46億歳。』

僕は46億歳。

僕は46億歳。

バージニア・リー・バートンの名作『せいめいのれきし』も改訂版が出ました。長い長い命のバトンが綴られています。定番ですが、一家に一冊置いて欲しい本です。

せいめいのれきし 改訂版

せいめいのれきし 改訂版

『せいめいのれきし 改訂版』を監修した方が出した『深読み!絵本 せいめいのれきし』を一緒に読むと隅々まで、書き込まれたしかけを探したくなりますよ。

深読み! 絵本『せいめいのれきし』 (岩波科学ライブラリー)

深読み! 絵本『せいめいのれきし』 (岩波科学ライブラリー)

先日亡くなられた、日野原重明さんの『いのちのおはなし』は、小学校で行われた『いのちの授業』を絵本にしたものです。

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)

『いのちはどこにあると思いますか?』先生の問いに、聴診器を使って心臓の音を聞いたりしながら、子供達が考えていきます。
『命とは、君たちが持っている時間』だからこそ、時間=命を無駄にしてはいけない。100歳を越えても現役で医師をしていた、日野原先生だからこその説得力あるメッセージが胸に染みます。

最後は私も大好きな谷川俊太郎さんの詩を絵本にしたものです。
『生きる』

生きる (日本傑作絵本シリーズ)

生きる (日本傑作絵本シリーズ)

6年生国語の教科書の最後に載っている詩です。
教科書では挿し絵がなく文字だけでしたが、この詩の存在感は圧倒的でした。
卒業前に、我が子がこの詩を『群読』することになり、毎日繰り返し練習していたので個人的にも思い出深い詩です。

いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
(生きる 谷川俊太郎)

この詩の中で一番好きな部分があります。

いま いまがすぎていくこと

色々うまくいかなくて、心が折れそうな時に。子供達にこの詩を思い出してもらいたいです。
笑っても、泣いても、時間はみんなに平等に過ぎていきます。迷った時はとにかく、ただ

『生きる』

このシンプルな事を、忘れないで欲しいなと思います。


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