学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

課題図書2017 ~高学年用③霧の中の白い犬

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学期末でバタバタしている内に、気が付けば夏休みに突入。

夏休み中は勤務無し→無給→でも社会保険料は引かれる。

ということで、懐は寒いけれど暑い部屋で課題図書の残りを紹介。

課題図書③霧の中の白い犬(高学年用) 

霧のなかの白い犬

霧のなかの白い犬

 

 もうこの表紙を見せた時点で「なんか暗そう。」とつぶやく子供達。

するどい。例年、課題図書には海外ものが含まれていて、テーマは人種差別・戦争の歴史など重いテーマが絡んだものが多い。

登場人物

 ・ジェシー(主人公)小さいころから犬が大好き。

 ・ケイト ジェシーの親友。障がいがあり普段は車椅子を使っている。

 ・おばあちゃん ジェシーのおばあちゃん。白い犬を飼い始めるが、痴呆症になり入院。

 ・フラン ジェシーのいとこ。ひねくれた所があり、色々と問題を起こす。

 ・スノーウィー ホワイトシェパード

簡単なあらすじ

舞台はイギリス。 祖母が白いシェパードを飼い始めたことで大喜びするジェシー

しかしその直後から認知症を患った祖母は何かに怯えるようになる。その姿を見たジェ

シーは祖母を苦しめる原因を探ろうとするのだが…。

祖母の問題だけでなく、足が不自由な親友や、家庭に問題を抱えて変わってしまった従

姉妹との関係に悩むジェシー。家族や友人と向き合う内に、社会が抱える闇とも向き

合うことに。

見どころ

家族の介護。ナチスユダヤ人を迫害していた戦争の歴史。移民達への人種差別。

いじめ。障がいを抱える友達や問題を抱えているいとことの関係。と、軽々しくは読め

ないテーマが延々と続くので、読書力のある子供じゃないと難しいかなと思われるが

戦争について興味がある子には「アンネの日記」と合わせて読んで欲しいかなと思う。

感想

色んなテーマがてんこ盛りで、正直言って大人でも前半の下りはきつかったかな。

色々と盛り込みすぎて、どのエピソードも消化不良の感じがした。

読了後に「なんか似たような雰囲気の話があったような…」と思って書架を見ていた

ら、発見。

課題図書の常連。マイケルモーパーゴの「時をつなぐおもちゃの犬」

時をつなぐおもちゃの犬

時をつなぐおもちゃの犬

 

 母親がどうして、木の犬のおもちゃを大事にしているんだろうと、不思議に思う主人公

が、あるドイツ人と知り合うことで謎が明らかになる話。これも戦争の悲劇とその中で

生まれた友情を書いたものだった。個人的にはこちらの方が読みやすかったかも。

 

残念ながら課題図書になっていないと、この手のテーマの本は普段なかなか借りられな

いもの。導入部分でうまく時代背景を説明できるようになれれば、今後も手にしてくれ

るのだが。経験値を積まなくてはいけませんね。


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