学校司書@非常勤

とある小学校の図書室に生息する、学校司書。難しいこと語れません。絶滅しかかってます。

評価しない立場の大人が学校にいるということ。

先日、勤務校のPTA総会があった。

私はPTA会費を払っていないが、最初に教職員紹介がある、というだけで毎年参加している。

毎回思い知らされるのが、この職員紹介の順番。
学校司書の私の名前が呼ばれるのは、当然ながら最後の方。学校組織の中では極めて最下層に生息しているのを実感する時だ。

学校司書の待遇

学校内の組織をヒエラルキーに当てはめてみると。

最上階から

校長→教頭→主幹教諭→教員→専科・養護→事務・栄養士・校務→調理員→スクールアシスタント→学校司書・用務員・警備員と、こんな感じ。

f:id:libook:20170513093952p:plain

私の自治体では学校司書は特別職非常勤扱いだ。

自治体の直接雇用とはいえ、毎月の手取りは平均7~8万ぐらい。夏休み中は無給。(でも保険代は引かれる。)
早出やサービス残業、持ち帰り仕事を考えると、正直言ってフルタイムでアルバイトしているほう安定しているかも。
当然この仕事だけでは食べていけるはずもなく、学校司書の殆どが収入面で心配の無い主婦が中心だ。

研修も満足にないうえ、本の展示会や勉強会には交通費も給料も出ない。
司書間で自主的に情報共有しながら、なんとか乗り切っているが、図書館の仕事と子供が好きじゃなきゃ、とても続かない。

司書と司書教諭の違い

司書と似ている名称の資格に司書教諭というものがある。

司書教諭は、教諭として採用された者が学校内の役割としてその職務を担当し、学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導、さらには、学校図書館の利用指導計画を立案し、実施の中心となるなど、学校図書館の運営・活用について中心的な役割を担います。
文部科学省ホームページ

ざっくりいうと、教員免許の資格を持っている人が、図書館のことも大まかに知っていますよ。という資格。
学校の図書館は、この司書教諭主導で図書館運営を行うことになっている。

しかし、紛らわしい名称のため、先生方ですら実はよく違いをわかっていない。
『司書教諭』宛の手紙が私の所に回ってくることも、電話が回ってくることも日時茶飯事だ。

では学校司書はというと

教員としてではなく、事務職員として採用された者が学校図書館に勤務する場合は「学校司書」と呼ばれます
文部科学省ホームページ

という立場。

教員ではない。

とはいえ、実際には委員会活動での子供達への指導、図書室の使い方や掃除の仕方など、子供達への対応は先生として行わなければならない。

先生だけど先生じゃない。

この曖昧な立ち位置が、日々学校司書を戸惑わせることもある。扱いの難しい子供もいるし。うまく対応できなくて落ち込むこともある。

まとめ

それでも、子供達は本当によく図書室に来てくれる。

本好きな子も。そうでもない子も。

時には担任の先生の愚痴や、クラスでの悩み、家庭の事など、クラスでは見せないであろう顔を見せてくれることもある。


最近では曖昧な立ち場の人間だからこそ、子供達は素の顔を見せてくれるのかもしれない。と思えるようになってきた。


評価しない立場の大人が学校にいる。
それって、悪くないと思う。いやむしろその方がいいんじゃないか。最下層でも、最下層なりに役に立っているはず。


図書室に行けば、気軽に話せるおばちゃんがいる!
ついでにおすすめの本も教えてもらえる!
いつでもウェルカムで迎えてくれる!

一人でも多くそう思ってもらえるように、今日も図書室を開館するのだ。


にほんブログ村